日本郵船、2022年3月期本決算 純利益は624.8%増の1兆91億円で増収増益
日本の3大海運会社(商船三井、川崎汽船)の一つ日本郵船、2022年3月期の連結業績(2021年4月-2022年3月)が発表され売上高は前期比41.8%増の2兆2,807億円、純利益は624.8%増の1兆91億円で増収増益となりました。
また2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)に関しては、純利益7,200億円(前期は1兆91億円)を見込んでいるとの発表がありました。
今回の増収増益、理由として下記のことがあげられます。
- ドライバルク(ばら積み船)の市況高騰と自動車輸送の輸送台数回復を受け、不定期専用船事業で増収
- 物流事業の運賃水準上昇と取扱量増加により増収
- 旺盛な需要が継続し、ライナー&ロジスティクス事業(定期船・航空運送・物流事業)で大幅な増益
- 不定期専用船事業もドライバルクの好市況と自動車輸送の輸送台数回復により増益
2022年3月期の配当に関しては、中間 200円/株・期末 1,250円/株で通期1,450円/株と発表がありました。
なお、発表された日本郵船のIR情報の詳細は下記になっています。
2021年3月期 | 2022年3月期 | 増減率 | |
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売上高 | 1,608,414 | 2,280,775 | 41.8% |
営業利益 | 71,537 | 268,939 | 275.9% |
経常利益 | 215,336 | 1,003,154 | 365.9% |
純利益 | 139,228 | 1,009,105 | 624.8% |
郵船、今期経常は24%減益、前期配当増額も今期減配
22年3月期の連結経常利益は前の期比4.7倍の1兆31億円に拡大したが、23年3月期は前期比24.2%減の7600億円に減る見通しとなった。
日本郵船株価の動き
日本郵船の株価、2月にお伝えした時は9,200円台でした。現時点の年初来安値は1月の7,970円、年初来高値は3月の12,490円となっています。
株価の終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2021年5月13日終値 | 2022年5月9日終値 | 増減率 |
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4,225円 | 9,720円 | 130.1% |
日本郵船の株主優待は飛鳥クルーズの優待制度
現時点(2022年4月)の日本郵船株主優待は、飛鳥クルーズの優待制度(1枚につき1クルーズ1名様10%割引の優待券)になっています。
100株以上 | 3枚 |
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500株以上 | 6枚 |
1000株以上 | 10枚 |
注)他の割引及び早期申込割引等とは重複しての利用は不可。
2022年3月期本決算は増収増益となった日本郵船、2023年3月期の純利益は7,200億円(前期比増減率:-28.6%)を見込んでいます。今後の展開も注目していきたいですね。