任天堂、2022年3月期中間決算 純利益は-19.4%の1,718億円で減益
マリオ、星のカービィなどの人気キャラクターでお馴染みの任天堂、2022年3月期第2四半期累計(4-9月)決算が発表され売上高は前年同期比-18.9%の6,242億円、純利益は-19.4%の1,718億円の減収減益となりました。
また2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)に関しては、現時点で3,500億円(前期は4,803億円)を見込んでいると発表がありました。
今回の減収減益、理由として下記のことがあげられます。
- 「あつまれ どうぶつの森」がすごもり需要などで大ヒットした前期と比較し、その反動で減収減益となる
減収減益となりましたが、経営説明によると中間決算としては、売上、利益ともに引き続き高い水準で、業績は想定通りで推移しているとしています。
人気のNintendo Switchシリーズ累計の販売台数は、2021年10月時点で9,000万台を超えました。
10月には画面が鮮やかで大きくなったNintendo Switch「有機ELモデル」が発売され話題になっています。
なお、発表された任天堂のIR情報の詳細は下記になっています。
2021年3月期 第2四半期 |
2022年3月期 第2四半期 |
増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 769,524 | 624,272 | -18.9% |
営業利益 | 291,424 | 219,959 | -24.5% |
経常利益 | 297,496 | 236,286 | -20.6% |
純利益 | 213,123 | 171,834 | -19.4% |
任天堂、今期経常を4%上方修正、配当も60円増額
22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比20.6%減の2362億円に減った。
任天堂株価の動き
任天堂の株価、2021年3月期3Q決算時にお伝えした時は62,000円台の株価でした。
2月に69,830円で年初来高値、10月に47,890円で年初来安値に更新しています。
株価の終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2021年10月5日終値 | 2021年11月5日終値 | 増減率 |
---|---|---|
48,440円 | 50,640円 | 4.5% |
先日、アップルの決算で世界的な半導体不足による業績への影響をお伝えしましたが、任天堂にも影響がでています。
この影響で、今後のNintendo Switch(ハードウェア)の生産計画を見直し、出荷予定台数を引き下げたことが発表されました。
このような業績への懸念もありますが、明るいニュースもあります。
今年の3月に大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンにオープンした「スーパー・ニンテンドー・ワールド」ですが、2024年にはドンキーコングエリアがオープンに向けて準備中との発表がありました。
また「スーパー・ニンテンドー・ワールド」は、大阪に続きハリウッド、オーランド、シンガポールに建設を計画ともあります。
前期の好調な業績による反動で今回の決算は減収減益となりましたが、売上、利益ともに引き続き高い水準としている任天堂。引き続き好調な業績をおさめるのか今後の展開も注目していきたいですね。