トルコリラが最安値を更新 素人が気軽に手を出してはいけない危険な通貨
トルコリラ(TRY/JPY 対日本円)で、一時10.13円を記録し最安値を更新しました。
2020年11月6日に12.04円で最安値を更新したトルコリラですが、その時点と比較し-15%近い下落となりました。
トルコリラ(TRY/JPY)は、FXなどで高水準のスワップポイント(2国間の金利差から得られる利益)が得られると注目され、一部の投資家からは人気通貨の一つでした。
しかし今回の大幅下落、最安値更新を受け、一部の投資家からは「トルコリラで高水準スワップポイントを狙う投資は終わりつつある。トルコリラは素人が気軽に手を出してはいけない危険な通貨」との声があがっています。
今回の-15%近い下落を例に出すと、単純計算で100万円の投資が85万円に減益することを意味しています。
トルコリラ(TRY/JPY)のチャートを見ても、その下落率がうかがえます。
今回の下落の原因は、下記があげられます。
- トルコ中銀による高インフレ下での大幅利下げを嫌気されて
- 高インフレ下での利下げ強行という金融政策への不信感が、リラ売りを一段とはやめる
NY外為市場=ドル高一服、トルコリラは下落に歯止めかからず
トルコリラは2.83%安。トルコ中央銀行はこの日の政策決定会合で、主要政策金利の1週間物レポレートを16.00%から15.00%に1.00%ポイント引き下げた。
新興国通貨は、以前からハイリスクハイリターンと言われていますが、今回の最安値更新で更にそのことを実感する事態となっています。