中外製薬、2021年12月期中間決算 純利益は15.5%増の1,181億円で増収増益
大手医薬品メーカーの中外製薬、2021年12月期2Q決算が発表され売上高は前年同期比6.0%増の3,902億円、純利益は15.5%増の1,181億円で増収増益となりました。
一緒に発表された2021年12月期の連結業績予想(2021年1月1日~2021年12月31日)に関しては、現時点で純利益2,320億円の見込みとなっています。
今回の増収増益、理由として下記のことがあげられます。
- 血友病治療薬「ヘムライブラ」のロシュ社向け輸出が好調で、ロイヤルティー収入が大きく伸びた
- 主力品・新製品の順調な市場浸透に加え、新型コロナ関連の売上が期初想定を大幅に上回る
中外製薬の直近ニュースと言えば、新型コロナに対する抗体カクテル療法「ロナプリーブ」が7月19日に厚生労働省より特例承認されたことが話題となりました。
これにより、ロナプリーブの政府購入により、今後増収を見込むと考えられています。
中外製薬ロナプリーブ「コロナ第4の薬」の正体
厚生労働省は7月19日、中外製薬の新型コロナに対する抗体カクテル療法「ロナプリーブ」を特例承認した。
なお、発表された中外製薬のIR情報の詳細は下記になっています。
2020年12月期 第2四半期 |
2021年12月期 第2四半期 |
増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 368,120 | 390,229 | 6.0% |
営業利益 | 140,629 | 160,679 | 14.3% |
純利益 | 102,293 | 118,137 | 15.5% |
中外薬、上期最終が15%増益で着地・4-6月期も39%増益
21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比15.5%増の1181億円に伸びた。
中外製薬の株価、今年1月には6,435円で年初来高値を更新しています。
中外製薬の株価、終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2021年5月13日終値 | 2021年7月26日終値 | 増減率 |
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3,908円 | 4,176円 | 6.9% |
今回の中間決算は増収増益と好調な中外製薬。また新型コロナに対する抗体カクテル療法「ロナプリーブ」の承認も話題となっています。今後の展開も注目していきたいですね。