楽天グループ、2022年12月期3Q決算 モバイル事業の損失で純利益は-2,580億円で赤字拡大
楽天市場や楽天モバイルでお馴染みの楽天グループ、2022年12月期第3四半期の連結業績(2022年1月~2022年9月)が発表されました。売上高は前年同期比13.7%増の1兆3,647億円、純利益は-2,580億円で赤字となりました。
純利益-2,580億円で、前年同期の-1,039億円から赤字額は拡大しています。
また2022年12月期の連結業績予想(2022年1月1日~2022年12月31日)に関しては、現時点で詳細の発表はありませんでした。
今回の赤字、理由として下記のことがあげられます。
- モバイル事業に於いて、自社基地局投資を急いでおり、関連費用が膨張
- 他社回線網(au回線)を借りるローミング費用も負担に
モバイル事業の損失が続く楽天グループ、赤字額は過去最大となりました。
「0円」プランが廃止となった楽天モバイル、2022年6月末に546万だった契約者数は2022年9月には518万となり-5.1%の減少となりました。
なお、発表された楽天グループのIR情報の詳細は下記になっています。
2021年12月期 第3四半期 |
2022年12月期 第3四半期 |
増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 1,200,574 | 1,364,708 | 13.7% |
営業利益 | -108,362 | -287,093 | - |
経常利益 | -119,316 | -312,058 | - |
純利益 | -103,905 | -258,090 | - |
楽天グループ、1-9月期(3Q累計)最終が赤字拡大で着地・7-9月期も赤字拡大
22年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終損益は2580億円の赤字(前年同期は1039億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
楽天グループ株価の動き
楽天グループの株価、2021年12月期第2Q決算をお伝えした時は670円台でした。
現時点で株価は6月に582円で年初来安値、1月に1,220円で年初来高値を更新しています。
株価の終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2022年6月20日終値 | 2022年11月11日終値 | 増減率 |
---|---|---|
584円 | 696円 | 19.2% |
楽天の株主優待は楽天キャッシュと楽天トラベルの国内宿泊クーポン
現時点(2022年11月)の楽天株主優待は、オンライン上の電子マネーの楽天キャッシュと楽天トラベルの国内宿泊クーポンになっています。
保有株式数 | 保有期間 | 「楽天キャッシュ」 付与額 |
---|---|---|
100株以上 | 5年未満 | 500円 |
5年以上 | 1,000円 | |
1,000株以上 | 5年未満 | 1,000円 |
5年以上 | 1,500円 | |
5,000株以上 | 5年未満 | 1,500円 |
5年以上 | 2,000円 | |
10,000株以上 | 5年未満 | 2,000円 |
5年以上 | 2,500円 |
赤字の要因であるモバイル事業ですが、売上高は順調に伸びているようなので長い目で見守っていきたいところです。
今回の決算で赤字拡大と不安要素は拭えませんが、今後の展開も注目していきたいですね。