くら寿司、2020年10月期本決算は純利益-2.62億円で赤字
「無添くら寿司」でお馴染みのくら寿司株式会社、2020年10月期の本決算が発表され売上高が前年比-0.2%の1,358億3,500万円、純利益は2.62億円の赤字で減収減益となりました。
今回の赤字は、2001年の上場後で初の最終赤字となっています。
くら寿司と言えば、最近はGo To Eatのキャンペーンによるポイント利用でほぼ無料で食べらる「無限くら寿司」が話題になったり、9月~10月に実施された「鬼滅の刃」とのコラボで盛り上がりを見せていました。
「鬼滅の刃」効果もあり、9月には既存店売上高が7か月ぶりに100%を超え、10月には126%と大きく飛躍する原動力となりました。
しかし、今回の本決算では減収減益となってしまったくら寿司、理由として下記のことがあげられます。
- 米国子会社Kura Sushi USA, Inc.がコロナによる閉店、店内飲食や店内座席数の制限により損失となった
アメリカ事業の損失が、収益に大きなダメージを与える結果となっています。
なお、発表されたくら寿司のIR情報の詳細は下記になっています。
2019年10月期 | 2020年10月期 | 増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 136,134 | 135,835 | -0.2% |
営業利益 | 5,475 | 350 | -93.6% |
経常利益 | 6,135 | 1,135 | -81.5% |
純利益 | 3,766 | -262 | - |
くら寿司の前期、上場後初の赤字 最終2億円
くら寿司が2日発表した2020年10月期の連結決算は、最終損益が2億6200万円の赤字(前の期は37億円の黒字)だった。
4月にはコロナショックで一時3,145円となり年初来安値を記録したくら寿司の株価、その後の株価はコロナ前の水準並みに上昇し、10月には一時6,720円で年初来高値を更新しています。
くら寿司の株価、今年の終値を基準に、年初来安値と最新株価を比較すると下記のようになっています。
2020年4月3日終値 | 2020年12月3日終値 | 増減率 |
---|---|---|
3,390円 | 5,920円 | 74.6% |
ちなみに今回の本決算赤字の要因にもなっている米国子会社、2019年8月にナスダック市場に上場していて、最近の株チャートは下記のようになっています。
くら寿司の株主優待は食事券
現時点のくら寿司株主優待は、食事券となっています。
100株以上 | 食事券(2,500円) |
---|---|
200株以上 | 食事券(5,000円) |
500株以上 | 食事券(10,000円) |
- 株主ご優待券は1枚500円のご優待券の綴りとなっています。(例:2,500円は5枚綴り)
今回の本決算では減収減益のくら寿司ですが、直近の3ヵ月業績(2020年8月~10月)では前年同期比で増減率はプラスとなっています。
2019年8月~10月 | 2020年8月~10月 | 増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 35,564 | 39,469 | 11.0% |
営業利益 | 1,620 | 1,807 | 11.5% |
経常利益 | 1,771 | 2,080 | 17.4% |
純利益 | 1,146 | 1,352 | 18.0% |
アメリカでの事業が大きな損失となりましたが、国内事業では回復傾向にあるくら寿司。この好調ぶりを維持できれば来年の業績は期待できますね。くら寿司、今後も注目していきたいですね。