過去最大の下げ幅、NYダウ1,190ドル安!世界株価が軒並み下落
今週金曜日、NYダウ平均(ダウ工業株30種平均)が、1,190ドルの過去最大の下げ幅を記録し、それに連動するように週末金曜日の日経平均も805円安となりました。
NYダウ1190ドル急落、下げ幅過去最大 新型コロナで
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米市場がリスク回避姿勢を強めている。27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比1190ドル95セント安の2万5766ドル64セントで取引を終えた。
数時間前に取引を終えた米国市場ですが、NYダウは前日に続き357ドルの下落となっています。
今週、過去最大の下げ幅を記録したNYダウ、その下げ幅ワースト5を調べてみました。
NYダウ 下げ幅ワースト5
順位 | 日付 | 終値 | 下落幅 | 下落率 |
---|---|---|---|---|
1 | 2020年2月27日 | 25,766.64 | -1,190.95 | -4.42 |
2 | 2018年2月5日 | 24,345.75 | -1,175.21 | -4.60 |
3 | 2018年2月8日 | 23,860.46 | -1,032.89 | -4.15 |
4 | 2020年2月24日 | 27,960.80 | -1,031.61 | -3.56 |
5 | 2020年2月25日 | 27,081.36 | -879.44 | -3.15 |
ワースト5のうち、24日、25日、27日と今週の3日間がランクインしており、新型コロナウイルスショックによる影響力の強さがうかがえます。
ちなみに2位と3位にランクインしている2018年2月ですが、こちらの下落は当時の「財政赤字拡大の懸念」と「長期金利(10年国債利回り)の上昇」が要因ではと言われています。
過去に株価下落に大きなインパクトを与えたリーマンショックですが、当時の最大の下げ幅は2008年9月29日の777.78ドル安でした。
今回の下げ幅は、リーマンショック時の下げ幅と比較すると1.5倍近いドル安だったことがわかります。
この下落の対策として空売りなどがあるでしょうが、相場が下がった時に利益が出るように運用されているベア型やインバース型の投資信託も注目されています。
新型コロナウイルスで大きな影響を受けている世界の株式市場ですが、新型コロナウイルスの収束は現段階ではまだ見えず、日本政府はこの1~2週間がヤマだと言っています。
新型コロナウイルスの個人的予防対策としては、
- 正しい手洗いで、付着の可能性があるウイルスを取り除く
- 規則正しい生活(十分な睡眠、健康的な食事)で免疫力を高める
- できる限り混雑した場所を避ける
…などが挙げられるでしょうか。
新型コロナウイルスで、まだまだ落ち着きの見えない世界の株式市場ですが、来週は米国雇用統計の発表が予定されて、発表される数値によって株価の動きに影響を与えます。
週明けも波瀾含みの展開が想定されますが、冷静に判断していきたいと思います。