三菱UFJフィナンシャル・グループ、2021年3月期本決算 純利益は7,770億円で増益
三菱UFJ銀行などの総合金融グループである三菱UFJフィナンシャル・グループ(FJ)、2021年3月期本決算が発表され売上高は前年同期比17.5%減の6兆253億円、純利益は47.1%増の7,770億円で減収増益となりました。
一緒に発表された2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)に関しては、現時点で純利益は8,500億円を目標としています。
今回の増益、理由として下記のことがあげられます。
- コロナの中での営業活動定着や、海外子会社の連結化による増収もあり、業務粗利益は小幅に増加。
- 経費は国内外で削減し、業務純益は増加
- 前年度に計上した出資先ののれん一括償却に伴う特別損失の剥落により増益
コロナによる減収影響があったものの、純利益は増益となりました。
なお、発表された三菱UFJFGのIR情報の詳細は下記になっています。
2020年3月期 | 2021年3月期 | 増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 7,299,078 | 6,025,336 | -17.5% |
経常利益 | 1,235,770 | 1,053,610 | -14.7% |
純利益 | 528,151 | 777,018 | 47.1% |
出典:IR(投資家情報)|三菱UFJフィナンシャル・グループ
三菱UFJ、今期最終は9%増益、2円増配へ
21年3月期の連結最終利益は前の期比47.1%増の7770億円に拡大し、22年3月期も前期比9.4%増の8500億円に伸びる見通しとなった。
三菱UFJFGの株価、3月に660円で年初来高値を更新しています。
三菱UFJFGの株価、終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2020年7月31日終値 | 2021年5月17日終値 | 増減率 |
---|---|---|
393.2円 | 612.5円 | 55.8% |
グループ会社の一つである三菱UFJ銀行では、今後は全国の支店の過半数で、口座開設などで対面窓口を省くなどの簡素化する方針を挙げています。
銀行はコロナで来店客が減少していて、経費削減などの構造改革を迫られています。改革が功を奏し、業績につながっていくのか今後の展開も注目していきたいですね。
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