帝国ホテル、2021年3月期3Q決算 純利益86億8,500万円の赤字で減収減益
日本の高級ホテル御三家(他はホテルオークラ、ニューオータニ)の一つである帝国ホテルを運営する株式会社帝国ホテル、2021年3月期第3四半期決算が発表され売上高は前年同期比61.6%減の166億3,200万円、純利益は86億8,500万円の赤字で減収減益となりました。
また2021年3月期(2020年4月1日~2021年3月31日)の通期業績予想に関しては、コロナなどの影響で合理的な算定が困難なため、現時点では未定としています。
コロナの影響の中での減収減益、理由として下記のことがあげられます。
- コロナの渡航制限によりインバウンド(外国人観光客の日本国内での消費活動)需要が一気に消滅し業績に大きく影響
- コロナの自粛による営業活動の縮小
一時期、「Go Toトラベルキャンペーン」に東京都が加わり、ホテル需要が一旦回復してものの、その後のコロナ感染者拡大により限定的な需要となりました。
なお、発表された帝国ホテルのIR情報の詳細は下記になっています。
2020年3月期 第3四半期 |
2021年3月期 第3四半期 |
増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 43,363 | 16,632 | -61.6% |
営業利益 | 4,212 | -8,439 | – |
経常利益 | 4,406 | -5,579 | – |
純利益 | 3,058 | -8,685 | – |
帝ホテル、4-12月期(3Q累計)経常が赤字転落で着地・10-12月期も赤字転落
21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は55.7億円の赤字(前年同期は44億円の黒字)に転落した。
コロナショックで3月には1,076円で年初来安値を更新した帝国ホテルの株価、去年の11月には2,152円で年初来高値を更新しています。
帝国ホテルの株価、終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2020年3月23日終値 | 2021年1月29日終値 | 増減率 |
---|---|---|
1,181円 | 1,944円 | 64.6% |
コロナの影響で苦境に立たされているホテル業界、今回減収減益となった日本の高級ホテル御三家と言われる帝国ホテルも例外ではありません。1890年開業で130周年の帝国ホテル、今後どのような巻き返しをはかるのか注目していきたいですね。