ユニクロでお馴染みファーストリテイリング、決算は減収減益も株価は上場来高値更新

ユニクロでお馴染みファーストリテイリング、決算は減収減益も株価は上場来高値更新

ユニクロやGUの衣料品ブランドを展開するファーストリテイリングの2020年8月期決算発表があり、売上高が前期比12%減の2兆88億円、最終利益が同44%減の903億の減収減益となりました。

減収減益の理由として、やはり新型コロナウイルス感染症の影響をあげています。店舗の臨時休業や営業時間の短縮、外出自粛要請による客数減が売上に大きく響きました。

国内のみならず世界各国で事業展開をしているユニクロ、海外ユニクロ事業も同様に減収減益となりました。

コロナの影響で国内外減収減益となったユニクロですが、そんな中でも売上に寄与してくれたポイントとして下記をあげています。

  • オンラインストアやデジタル広告の強化が増収につながった
  • 在宅需要でルームウェアなどの販売が好調
  • 猛暑の影響でエアリズムインナーなどの夏物コア商品の販売が好調
  • 6月から販売しているエアリズムマスクも売上に寄与

ユニクロのオンラインストア、今年で20周年ということで10月16日(金)~10月22日(木)の期間限定でユニクロ商品が特別限定価格で販売されています。

ユニクロ|オンラインストア20周年特別企画

ユニクロのエアリズムマスク、実は私も買いました。洗濯ネットを使って洗濯機で洗えるエコで便利なマスクです。

発表されたIR情報の詳細は下記になっています。

2020年8月期の連結業績(2019年9月1日~2020年8月31日)(単位:百万円)
2019年8月期 2020年8月期 増減率
売上収益 2,290,548 2,008,846 -12.30%
営業利益 257,636 149,347 -42.03%
最終利益 162,578 90,357 -44.42%

出典:決算短信 | FAST RETAILING CO., LTD.

ファーストリテイリング、最終益82%増予想 20年8月期は17年ぶり減収減益

併せて発表した20年8月期の売上高は前期比12・3%減の2兆88億円、最終利益は44・4%減の903億円だった。

出典:毎日新聞

来年、最終利益は過去最高を見込むとして、期待感から株価は上場来高値更新

先日の決算と同じく発表された2021年8月期業績見通し、こちらの資料では来期は過去最高益の水準を見込むと記されています。

【連結】 2021年8月期予想 通期業績
売上収益 2兆2,000億円 前期比 +9.5%
事業利益 2,650億円 前期比 +55.9%
営業利益 2,450億円 前期比 +64.0%

出典:決算説明会 | FAST RETAILING CO., LTD.

この過去最高益というファーストリテイリングへの成長期待から、株価は上場来高値更新し一時1株73,830円を記録しました。

ファーストリテイリング株チャート

上場来高値更新した株価、今年の終値を基準に、年初来安値と最新株価を比較すると下記のようになっています。

2020年3月19日終値 2020年10月16日終値 増減率
40,190円 73,430円 82.71%

1株単位で少額から株式投資ができるミニ株などのシステムを使わない場合、基本的に株は100株からの購入となるので、ファーストリテイリング株を買う場合は最低でも734万円弱必要な計算になります。

大株主の柳井正社長がフォーブスなどの雑誌で世界長者番付にランクインされるのも納得できますね。

来期は過去最高益の水準を見込むと快進撃をうかがわせるファーストリテイリング、今後も注目したい企業ですね。