日本郵船、2023年3月期3Q決算 純利益は33%増の9,203億円で増収増益
日本の3大海運会社(商船三井、川崎汽船)の一つ日本郵船、2023年3月期第3四半期の業績(2022年4月1日~2022年12月31日)が発表されました。売上高は前年同期22.3%増の2兆0,501億円、純利益は33%増の9,203億円で増収増益となりました。
また.2023年3月期の業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)に関しては、純利益1兆円(前期は1兆0,091億円)を見込んでいるとの発表がありました。
今回の増収増益、理由として下記のことがあげられます。
- コロナ禍の物流混乱などで定期船・航空運送・物流の運賃水準が上昇し増益
- 為替差益による増益影響(為替レート135.70円|前年同期110.97円)
純利益は3Q決算として過去最高益を更新となりました。
ただ、コロナの混乱解消や米欧の景気減速を受け、けん引役だったコンテナ船事業は足元で鈍化が見られます。
そのため通期予想を下方修正しています。
なお、発表された日本郵船のIR情報の詳細は下記になっています。
2022年3月期 第3四半期 |
2023年3月期 第3四半期 |
増減率 | |
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売上高 | 1,675,958 | 2,050,198 | 22.3% |
営業利益 | 197,992 | 249,404 | 26.0% |
経常利益 | 698,327 | 1,005,965 | 44.1% |
純利益 | 692,216 | 920,372 | 33.0% |
郵船、今期経常を3%下方修正
23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比44.1%増の1兆59億円に拡大した。
日本郵船株価の動き
日本郵船の株価、2022年5月にお伝えした時は9,700円台(2022年9月の1/3となった株式分割前)でした。現時点の年初来安値は9月の2,422円、年初来高値は3月の4,163円となっています。
株価の終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2022年9月30日終値 | 2023年2月3日終値 | 増減率 |
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2,467円 | 3,104円 | 25.8% |
日本郵船の株主優待は飛鳥クルーズの優待制度
現時点(2023年2月)の日本郵船株主優待は、飛鳥クルーズの優待制度(1枚につき1クルーズ1名様10%割引の優待券)になっています。
100株以上 | 3枚 |
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500株以上 | 6枚 |
1000株以上 | 10枚 |
注)他の割引及び早期申込割引等とは重複しての利用は不可。
2023年3月期3Q決算は増収増益となった日本郵船、2023年3月期本決算の純利益は1兆円(前期比増減率:-0.9%)を見込んでいます。今後の展開も注目していきたいですね。