リーマンショック級!?下落率で見るコロナショック
週末のアメリカ金融市場ですが、NYダウは1985ドル高で取引を終了し、前日から9.36%の上昇率で過去最大の上げ幅となりました。
今週は3月12日に最大の下げ幅2352ドル安を記録し、週末には最大の上げ幅1985ドル高と、乱高下の相場となりました。
コロナショックによる荒れた市場展開ですが、今回は株価暴落時によく引き合いに出されるリーマンショックと下落率の観点で比較してみます。
今年のNYダウ下落率
まずは今年に入り米中貿易摩擦が落ち着きを見せたNYダウは上昇傾向にありましたが、コロナショックにより大幅下落に見舞われます。
日付 | 金額 | 下落率 | |
---|---|---|---|
NYダウ | 2020年02月12日 | 29,551.42 | -28% |
2020年03月12日 | 21,200.62 |
2月12日に高値の29,551.42ドルを記録しましたが、最大の上げ幅となった3月12日には21,200.62ドルまで下がりました。現時点に於けるこの期間での下落率は約-28%となります。
リーマンショック時のNYダウ下落率
今度はリーマンショック時のNYダウ相場を見てみましょう。
日付 | 金額 | 下落率 | |
---|---|---|---|
NYダウ | 2007年10月09日 | 14,164.53 | -53% |
2009年03月09日 | 6,547.05 |
リーマンショックによる2008年金融危機の前年である2007年に記録したNYダウの高値と、影響が多大に出た2009年の安値を比較し下落率を算出しました。結果は下落率-53%と、コロナショックによる今回の下落率とは2倍近い大差となっています。
以上の数値より、コロナショックは下落率で比較した場合は、リーマンショック時の下落率には及んでいないことがわかります。
今週末、NYダウは1985ドル高で取引を終了したことで、週明けの日本金融市場も上昇傾向が見込まれるでしょう。しかし、新型コロナウイルスが終息に向かっている訳ではないので、今後も予断を許さない状況は続くと思われます。
トランプ米大統領が国家非常事態を宣言し、政策を総動員する姿勢を示したアメリカですが、日本政府の対応によっても今後の日本金融市場は大きく左右され、目が離せない展開となりそうです。
先日お伝えしたNYダウ 下げ幅ワースト5ですが、3月12日の下げ幅2352ドル安で順位が変更になったので更新版を載せておきます。
順位 | 日付 | 終値 | 下落幅 | 下落率 |
---|---|---|---|---|
1 | 2020年03月12日 | 21,200.62 | -2,352.60 | -9.99% |
2 | 2020年03月09日 | 23,851.02 | -2,013.76 | -7.79% |
3 | 2020年03月11日 | 23,553.22 | -1,464.94 | -5.86% |
4 | 2020年02月27日 | 25,766.64 | -1,190.95 | -4.42% |
5 | 2018年02月05日 | 24,345.75 | -1,175.21 | -4.60% |