トヨタ自動車、4-9月期2Q決算は減収減益、通期予想は純利益1兆4,200億円に上方修正
日本企業の時価総額ランキングでNo.1のトヨタ自動車、週末に2021年3月期第2四半期決算が発表され、営業収益が前年同期比25.9%減の11兆3,752億円、純利益が同45.3%減の6,293億円で減収減益と発表されました。
そして、併せて発表された2021年3月期通期連結業績予想は、従来予想よりそれぞれ営業収益は24兆円→26兆円(8.3%増)、純利益7,300億円→1兆4,200億円(94.5%増)とし上方修正をおこないました。
今回の決算、減収減益の理由として下記のことがあげられます。
- 新型コロナウイルスなどによる販売面での影響で減収になり、全エリアで減益
- 為替の変動により1,200億円の減益
世界展開をおこなっている企業は決算に為替の影響を大きく受け、トヨタの場合はドルに対し1円動くと約400億円、ユーロに対し50億円の営業利益が変動すると言われています。
なお、発表されたトヨタのIR情報の詳細は下記になっています。
2020年3月期 第2四半期 |
2021年3月期 第2四半期 |
増減率 | |
---|---|---|---|
営業収益 | 15,358,277 | 11,375,223 | -25.9% |
営業利益 | 1,399,218 | 519,981 | -62.8% |
純利益 | 1,149,540 | 629,368 | -45.3% |
出典:決算報告 | 投資家情報 | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト
トヨタ、2021年3月期 第2四半期決算を発表。営業利益5199億円、純利益6293億円で黒字確保
トヨタ自動車は11月6日、2021年3月期 第2四半期の決算説明をオンラインで行なった。
コロナで3月には一時5,771円の年初来安値を見せたトヨタの株価、その後は徐々に上昇し最新終値は7,019円、前日比+35円(+0.50%)となっています。
トヨタの株価、今年の終値を基準に、年初来安値と最新株価を比較すると下記のようになっています。
2020年3月16日終値 | 2020年11月6日終値 | 増減率 |
---|---|---|
5,941円 | 7,019円 | 18.1% |
今回の2Q決算は減収減益でしたが、1Qよりも収益は回復傾向にあるとし、昨日のオンライン決算説明では「後半期も全力で努力を続けていく」と締めくくったトヨタ、今後も注目したい企業ですね。