三菱マテリアル、2021年3月期中間決算は純利益-191億円で赤字
三菱グループの大手非鉄金属メーカーの三菱マテリアル、2021年3月期の中間決算が発表され売上高が前年同期比-3.1%の7,255億6,800円、純利益は-191億5,000万円で赤字、減収減益となりました。
また併せて通期業績予想も発表され、こちらは前回の予想から上方修正され、純利益は前回予想の200億円赤字から±0(ゼロ)を見込むと発表されました。
通期業績予想が上方修正された理由として、金属事業における金属価格の上昇などにより増収、また鉱山からの受取配当金の増加が見込まれることなどがあげられています。
コロナにより緊急事態宣言が出された4月からの半年間の決算、減収減益の理由として下記のことがあげられます。
- 自動車関連の需要が大幅に減少、国内におけるセメント需要の減少により売上高・収益が減少
中間決算の純利益は-191億円、通期予想が±0(ゼロ)であることを考えると、今後は改善傾向であろうことがうかがえます。
なお、発表された三菱マテリアルのIR情報の詳細は下記になっています。
2020年3月期 第2四半期 |
2021年3月期 第2四半期 |
増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 748,400 | 725,568 | -3.1% |
営業利益 | 16,978 | 6,890 | -59.4% |
経常利益 | 27,242 | 16,457 | -39.6% |
純利益 | 4,511 | -19,150 | - |
三菱マ、今期最終を一転して損益トントンに上方修正
三菱マテリアル <5711> が12月16日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益は191億円の赤字(前年同期は45.1億円の黒字)に転落した。
コロナショックの3月には一時1,783円となり年初来安値を記録した三菱マテリアルの株価、その後はコロナ前の水準に戻ることはなく推移しています。
三菱マテリアルの株価、今年の終値を基準に、年初来安値と最新株価を比較すると下記のようになっています。
2020年3月13日終値 | 2020年12月17日終値 | 増減率 |
---|---|---|
1,855円 | 2,285円 | 23.2% |
今回の中間決算は純利益は-191億円、しかし通期予想は±0(ゼロ)であると発表した三菱マテリアル、今後は予想の通りに業績が改善されていくことを注目していきたいですね。