ANAホールディングス、コロナの影響で最終赤字5,100億円の見込

ANAホールディングス、コロナの影響で最終赤字5,100億円の見込

本日、航空業のANAホールディングスの2021年3月期第2四半期決算(4-9月)が発表され、最終損益は1,884億円の赤字で減収減益となりました。

そして、2021年3月期の連結最終損益(2020年4月1日~2021年3月31日)が過去最悪5,100億円の赤字を見込むと併せて発表されました。

世界の航空業界全般で言えることですが、ANAも例に漏れずコロナの影響で収益に大ダメージを受けています。

ANA国内旅客は、5月に需要底打ち後、GoToトラベルの影響などもあり段階的な回復基調が続いていますが、ANA国際旅客は各国の出入国規制により、需要低迷が継続しています。国際線の拡大を進めてきたことが裏目に出ています。

赤字拡大を少しでもとどめるため、ANAでは様々な対応がされています。ピックアップすると下記のようなものが報道されています。

  • 一部従業員の一時帰休(一時的に休業させること)
  • 希望退職者の募集
  • 夏のボーナスを半減
  • 冬のボーナスなしを労働組合に提示
  • 2021年度入社の新入社員採用を中止
  • 来春に400人以上の社員をグループ外の企業に出向させる方針

ANAの21年度新卒採用、中止決定 パイロットと障がい者採用は継続

全日本空輸(ANA/NH)をはじめとするANAグループは7月10日、2021年度入社の新入社員採用を中止すると発表した。

出典:Aviation Wire

ANA社員400人出向、4000億円劣後ローン借り入れ 構造改革案発表

事業構造改革に絡み、来春に400人以上の社員をグループ外の企業に出向させる方針も明らかにした。

出典:産経ニュース

なお、発表されたIR情報の詳細は下記になっています。

2021年3月期第2四半期の連結業績(2020年4月1日~2020年9月30日)(単位:百万円)
2020年3月期
第2四半期
2021年3月期
第2四半期
増減率
売上高 1,055,981 291,834 -72.4%
営業利益 78,880 -280,950
経常利益 81,515 -268,671
純利益 56,787 -188,477

出典:決算短信 | IR資料室 | 株主・投資家情報 | ANAグループ企業情報

ANAHD、非開示だった今期最終は赤字転落、未定だった配当は無配継続

ANAホールディングス <9202> が10月27日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終損益は1884億円の赤字(前年同期は567億円の黒字)に転落した。

出典:株探ニュース

コロナショックで急落したANAの株価、その後は一時上昇も見せましたが最近は再び下降傾向にあります。本日の終値は2,290円で前日比-75円 (3.17%)となっています。

ANAホールディングス株チャート

ANAの株価、今年の終値を基準に、年初来安値と最新株価を比較すると下記のようになっています。

2020年5月7日終値 2020年10月27日終値 増減率
2,117円 2,290円 8.17%

今後の対応としてANAは、今年度と来年度合わせて4,000億円のコスト削減効果を目指す、また低コストで運航する第三のブランドを立ち上げる、来年度には黒字化をあげています。

リモートの普及により一部では飛行機で出張せずとも業務が成り立つこともわかり、コロナで航空需要が停滞している昨今を考えると、収益を上げることはかなり厳しいように思えます。

ワクチン完成などでコロナ収束の転機が起きない限り、改善見込みのない先行き不透明が続くように思われ、もしかすると国から何らかの支援などがあるかもしれません。

日本の国内規模最大の航空会社であるANA、この逆境をどうにか乗り越えてもらいたいものですね。今後もANAは注視していきたいですね。

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