日本航空(JAL)、2022年3月期中間決算 純利益は-1,049億円で赤字幅は縮小

日本航空(JAL)、2022年3月期中間決算 純利益は-1,049億円で赤字幅は縮小

日本航空(JAL)の2022年3月期第2四半期累計(4-9月)決算が発表され売上高は前年同期比49.2%増の2,906億円、純利益は1,049億円の赤字となりました。

純利益1,049億円の赤字は、前年同期の1,612億円の赤字と比べ赤字幅が縮小となりました。

また2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)に関しては、現時点で1,460億円の赤字(前期は2,866億円の赤字)を見込んでいると発表がありました。

今回の増収、理由として下記のことがあげられます。

  • 国際旅客事業は、オリンピックの出場選手・大会関係者輸送により対前年比で増収
  • 国内旅客事業は、コロナによる緊急事態宣言の影響を受けるも、基礎需要は確保
  • 自社旅客機および他社貨物機を利用した貨物便を積極的に運航し、大幅な増収

コロナの影響は続いていますが、売上・収益が前年よりも改善傾向にあることがわかります。

なお、発表された日本航空のIR情報の詳細は下記になっています。

2022年3月期第2四半期の連結業績(2021年4月1日~2021年9月30日)(単位:百万円)
2021年3月期
第2四半期
2022年3月期
第2四半期
増減率
売上高 194,791 290,647 49.2%
経常利益 -228,252 -154,446
純利益 -161,226 -104,976

出典:IR情報 |JAL企業サイト

JAL、今期最終赤字1460億円 23年3月期までに2500人減

日本航空(JAL)は2日、2022年3月期の連結最終損益(国際会計基準)が1460億円の赤字(前期は2866億円の赤字)になるとの見通しを発表した。

出典:日本経済新聞

日本航空株価の動き

以前、2021年3月期本決算時にお伝えした時は2,300円台の株価でした。

日本航空の株価は、1月に1,811円で年初来安値、10月に2,759円で年初来高値を更新しています。

日本航空(JAL)株チャート

株価の終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。

2020年11月9日終値 2021年11月2日終値 増減率
1,641円 2,505円 52.7%

日本航空の株主優待は日本航空グループ国内線の搭乗優待など

現時点(2021年11月)、日本航空の株主優待は、割引運賃で利用できる日本航空グループ国内線の搭乗優待などになっています。

日本航空グループの国内定期航空路線片道1区間を株主割引券
所有株式数 3月31日
現在の株主
9月30日
現在の株主
100株以上 1枚
200株以上 1枚 1枚
300株以上 2枚 1枚
400株以上 2枚 2枚
500株以上 3枚 2枚
600株以上 3枚 3枚
700株以上 4枚 3枚
800株以上 4枚 4枚
900株以上 5枚 4枚
1,000株以上 5枚 5枚
1,100株以上 5枚+1,000株超過分
500株ごとに1枚
同左
100,000株以上 203枚+100,000株超過分
1,000株ごとに1枚
同左

所有株式数によって、長期保有で追加優待あり。

株主優待のご案内|IR情報|JAL企業サイト

損益が続くこの状況で、連結従業員数(グループのLCC=格安航空会社を除く)を23年3月期末までに前期末比較で2500人減らし、3万3500人にすることが明らかにされました。

コロナで依然厳しい状況は続いていますが、需要回復の兆しが見えつつ、改善の傾向にもある日本航空、今後も注目していきたいですね。