ビックカメラ、2021年8月期本決算 純利益は60.7%増の87.61億円で増益
家電量販店でお馴染みのビックカメラ、2021年8月期本決算が発表され売上高は前年同期比-1.6%の8,340億円、純利益は60.7%増の87.61億円で減収増益となりました。
以前お伝えした2020年8月期本決算は減収減益でしたが、今回は増益となりました。
また2022年8月期の連結業績予想(2021年9月1日~2022年8月31日)に関しては、現時点で売上高8,060億円、純利益88億円を見込んでいます。
今回の減収増益、理由として下記のことがあげられます。
- 売上はスマートフォン等が好調、テレビ等が堅調に推移したが、冷蔵庫、エアコンやパソコン等が低調だったため、総じて低調に推移
- ビックカメラは、都心の昼間人口減少にインバウンドの激減が重なり実店舗の販売は低迷
- 都市近郊を中心に事業を行うコジマは、テレワークなどによる商圏内の昼間人口増加などを背景に販売を伸ばす
なお、発表されたビックカメラのIR情報の詳細は下記になっています。
2020年8月期 | 2021年8月期 | 増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 847,905 | 834,060 | -1.6% |
営業利益 | 12,066 | 18,217 | 51.0% |
経常利益 | 14,690 | 21,629 | 47.2% |
純利益 | 5,450 | 8,761 | 60.7% |
ビックカメラ、今期経常は19%減益へ
21年8月期の連結経常利益は前の期比47.2%増の216億円に拡大したが、22年8月期は前期比19.1%減の175億円に減る見通しとなった。
ビックカメラ株価の動き
ビックカメラの株価、4月に1,334円で年初来高値を更新しています。
そして今回の本決算発表の翌日、10月14日には970円で年初来安値を更新しています。
株価の終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2021年10月14日終値 | 2021年10月15日終値 | 増減率 |
---|---|---|
974円 | 1,001円 | 2.8% |
ビックカメラの株主優待はビックカメラ商品券
現時点(2021年10月)のビックカメラ株主優待は、対象の店舗やネットショップで使える「ビックカメラ商品券」1,000円券になっています。
優待制度 | 基準日 | 所有株式数 | |||
---|---|---|---|---|---|
100株以上 | 500株以上 | 1,000株以上 | 10,000株以上 | ||
所有株式数 に応じた株主優待制度 |
2月末日 | 2,000円 (2枚) |
3,000円 (3枚) |
5,000円 (5枚) |
25,000円 (25枚) |
8月末日 | 1,000円 (1枚) |
2,000円 (2枚) |
5,000円 (5枚) |
25,000円 (25枚) |
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保有期間 に応じた株主優待制度 |
8月末日 | 1,000円(1枚) 1年以上2年未満継続保有(100株以上) ※半期ベースの株主名簿に連続3・4回記載 |
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2,000円(2枚) 2年以上継続保有(100株以上) ※半期ベースの株主名簿に連続5回記載 |
長期保有株主には「ビックカメラ商品券」1,000円券を追加贈呈。
最近のビックカメラニュースと言えば、愛知県の大型商業施設「イーアス春日井」に「コジマ×ビックカメラ イーアス春日井店」を10月22日(金)にオープン予定となっています。
プライベートブランド商品の販売・成長に力を入れているビックカメラ、今回発表された本決算は前回の減益から増益となりました。コロナの影響が拭えない中で業績を伸ばしていくのか、今後も注目していきたいですね。