ビックカメラ、コロナの影響で純利益6割減の減収減益
週末、家電量販店でお馴染みビックカメラは今年8月までの1年間決算を発表し、前年比で減収減益の結果となりました。
純利益は54億5千万円となり、前年から6割以上の減益となりました。
ビックカメラの減収減益、理由として下記があげられます。
- 新型コロナウイルスによる営業時間の短縮や臨時休業の実施による売上減、そして営業時間の短縮は現在も継続中。
- 新型コロナウイルスによる都心の昼間人口減少やインバウンド(訪日外国人旅行)の激減も重なり実店舗販売の低迷。
コロナによるテレワーク需要でパソコンやパソコン周辺機器の販売は好調であり、インターネット通販事業は、販売を大きく伸ばしたものの、収益に大きく貢献できるまでには至りませんでした。
発表されたIR情報の詳細は下記になっています。
2019年8月期 | 2020年8月期 | 増減率 | |
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売上高 | 894,021 | 847,905 | -5.16% |
営業利益 | 22,943 | 12,066 | -47.41% |
経常利益 | 25,871 | 14,690 | -43.22% |
純利益 | 14,047 | 5,450 | -61.20% |
ビックカメラ、コロナの影響で60%以上の減益
「ビックカメラ」は、新型コロナウイルスの影響で最終的な利益が前の年から6割以上減少したと発表しました。
ビックカメラ株価ですが、コロナショック真っ只中の3月からは大きく上昇していて、コロナ前の水準に戻りつつあります。
今年の終値を基準に、年初来安値と最新株価を比較すると下記のようになっています。
2020年3月13日終値 | 2020年10月9日終値 | 増減率 |
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763円 | 1,200円 | 57.27% |
人気のビックカメラ株主優待
ビックカメラ株と言えば、株主優待が有名です。お買物優待券、1,000円券がもらえる人気の株主優待なんです。
2月末日 | 8月末日 | |
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100株以上 | 2,000円(1,000円券×2枚) | 1,000円(1,000円券×1枚) |
500株以上 | 3,000円(1,000円券×3枚) | 2,000円(1,000円券×2枚) |
1,000株以上 | 5,000円(1,000円券×5枚) | 5,000円(1,000円券×5枚) |
10.000株以上 | 25,000円(1,000円券×25枚) | 25,000円(1,000円券×25枚) |
1年以上2年未満継続保有*1 | 2年以上継続保有*2 | |
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100株以上 | 1枚追加(1,000円券×1枚) | 2枚追加(1,000円券×2枚) |
- *1:半期ベースで連続3・4回株主名簿に同一株主番号で記載または記録された場合
- *2:半期ベースで連続5回以上株主名簿に同一株主番号で記載または記録された場合
今月、同社初となるアウトドア専門店をオープン
10月8日にビックカメラ初となるアウトドア専門店「ビックアウトドア 立川店」をビックカメラ立川店(東京都立川市)の8階にオープンさせたビックカメラ。
コロナの状況でも「密」を避けられるということで需要が高まっているアウトドア、そんな需要に応えるように「家電のある、アウトドアスタイル」としてオープンしたビックアウトドア。アイテム数は約4,000、品数は15,000点以上とその豊富さも話題になっています。
決算は残念な結果でしたが、株価はコロナ前の水準に戻りつつあり、今月はビックアウトドアをオープンさせたりと挑戦を続けるビックカメラ、今後も注目していきたい企業ですね。