ANAホールディングス、2022年3月期1Q決算 純利益は-511億円で赤字幅縮小
国内最大手の航空会社のANAホールディングス、2022年3月期1Q決算が発表され売上高は前年同期比63.6%増の1,989億円、純利益は-511億円(前年同期は-1,088億円)となりました。
以前2021年3月期本決算で過去最大の赤字額をお伝えしましたが、今回の決算では赤字幅の縮小が見られました。
また2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)に関しては、現時点で純利益は35億円で黒字を見込んでします。
今回の赤字幅縮小、理由として下記のことがあげられます。
- 国際線は出入国制限でほとんど運航できない状態が続いたが、国内線の旅客数が回復基調にある
- 貨物収入が国際・国内ともに好調で、四半期ベースでは過去最高収入を達成
- 機材削減や人員配置の見直し、社員の外部出向などのコスト削減による効果
赤字額はコロナの影響で最大だった前年同期の1,088億円からほぼ半減の511億となりました。
なお、発表されたANAホールディングスのIR情報の詳細は下記になっています。
2021年3月期 第1四半期 |
2022年3月期 第1四半期 |
増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 121,608 | 198,911 | 63.6% |
営業利益 | -159,065 | -64,612 | ― |
経常利益 | -156,544 | -63,783 | ― |
純利益 | -108,819 | -51,159 | ― |
ANAHD、4-6月期(1Q)経常は赤字縮小で着地
22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は637億円の赤字(前年同期は1565億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
ANAホールディングスの株価、6月に2,951円で年初来高値を更新しています。
ANAホールディングスの株価、終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2020年8月3日終値 | 2021年7月30日終値 | 増減率 |
---|---|---|
2,134.5円 | 2,563.5円 | 20.1% |
ANAホールディングスの株主優待はANA国内線の搭乗優待など
現時点(2021年8月)、ANAホールディングスの株主優待は、割引運賃で利用できるANA国内線の搭乗優待などになっています。
100株以上 | 1枚 |
---|---|
200株以上 | 2枚 |
300株以上 | 3枚 |
400株以上 | 4枚+400株超過分 200株ごとに1枚 |
1,000株以上 | 7枚+1,000株超過分 400株ごとに1枚 |
100,000株以上 | 254枚+100,000株超過分 800株ごとに1枚 |
注)各便の混雑状況により販売座席数に制限あり。
ワクチン接種の進展によっては赤字幅の更なる縮小が見込まれるでしょう。ただ、東京の新規コロナ感染者が4,000人の大台に突入と、安心できない状況が続いています。コロナの中でどのように業績回復を上げていくのか今後も注目していきたいですね。