オリックス、2022年3月期1Q決算 純利益は652億円で増収増益
日本の大手総合リース企業でお馴染みのオリックス、2022年3月期1Q決算が発表され売上高は前年同期比13.2%増の6,088億円、純利益は30.3%増の652億円で増収増益となりました。
オンラインで記者会見した矢野人磨呂執行役は、今回発表した純利益について「20年1~3月期の数字を超え、コロナ禍前の水準におおむね回復した」と語りました。
また2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)に関しては、現時点で純利益は2,500億円を見込んでします。
今回の増収増益、理由として下記のことがあげられます。
- 欧州、米国、不動産、法人営業・メンテナンスリースが大幅増益
- 米国PE投資でRoadSafeなど複数案件を売却などで297億円の売却益
- 自動車は、中古車市場が好調なほか、レンタカーがコロナから回復しつつあり前年同期比で大幅増益
- 物流施設等の売却益や大京の新築マンション分譲利益で大幅増益
航空機リース中心の輸送機器事業などは、コロナ拡大の影響でやはり完全な回復には至っていません。
なお、発表されたオリックスのIR情報の詳細は下記になっています。
2021年3月期 第1四半期 |
2022年3月期 第1四半期 |
増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 537,641 | 608,813 | 13.2% |
営業利益 | 45,516 | 101,979 | 124.1% |
経常利益 | 67,631 | 100,056 | 47.9% |
純利益 | 50,048 | 65,216 | 30.3% |
オリックス、4-6月期(1Q)税引き前は48%増益で着地
22年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比47.9%増の1000億円に拡大した。
オリックスの株価、昨年の9月頃は1,400円台を記録していましたが、今年に入り6月に2,010円で年初来高値を更新しています。
オリックスの株価、終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2020年7月31日終値 | 2021年8月3日終値 | 増減率 |
---|---|---|
1,136円 | 1,944.5円 | 71.2% |
オリックスの株主優待はカタログギフトなど
現時点(2021年8月)、オリックスの株主優待は、オリックスグループの全国のお取引先が取り扱う商品を厳選したふるさと優待(カタログギフト)などになっています。
100株以上 | ふるさと優待(3月末) オリックスグループの全国のお取引先が取り扱う商品を厳選してカタログギフト |
---|---|
株主カード(3月末・9月末) 提示により、オリックスグループが提供する各種サービスを割引価格で利用できるカード |
今回の決算で増収増益となったオリックスは、設立初年度を除き、56年間毎期黒字を計上している企業です。見込み通りの純利益2,500億円となるのか、今後も注目していきたいですね。