外食産業のワタミ、2022年3月期1Q決算 純利益は-17.53億円で赤字縮小
居酒屋などの外食産業でお馴染みのワタミ、2022年3月期1Q決算が発表され売上高は前年同期比9.9%増の139.82億円、純利益は-17.53億円で赤字となりましたが、この赤字は前年同期比で縮小となりました。
今回発表された決算での営業利益、経常利益、純利益はともに赤字となりましたが、前年同期比で赤字額はそれぞれ縮小しています。
また2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)に関しては、現段階において合理的に算定することが困難なことから未定となっています。
今回の赤字、理由として下記のことがあげられます。
- 国内外食事業はコロナの緊急事態宣言で、酒類の提供停止や営業時間の短縮、店舗休業により減益
国内外食事業はダメージが大きいものの、宅食事業や海外外食事業は前年同期比で増収となっています。
なお、発表されたワタミのIR情報の詳細は下記になっています。
2021年3月期 第1四半期 |
2022年3月期 第1四半期 |
増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 12,719 | 13,982 | 9.9% |
営業利益 | -3,722 | -2,050 | – |
経常利益 | -3,550 | -1,182 | – |
純利益 | -4,550 | -1,753 | – |
出典:IRライブラリー | 株主・投資家情報 | ワタミ株式会社
ワタミ、4-6月期(1Q)最終は赤字縮小で着地
22年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終損益は17.5億円の赤字(前年同期は45.5億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
ワタミの株価、3月には1,095円で年初来高値を更新しています。
ワタミの株価、終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2021年1月5日終値 | 2021年8月24日終値 | 増減率 |
---|---|---|
824円 | 971円 | 17.8% |
ワタミの株主優待はワタミの外食店舗で使えるお食事券
現時点(2021年8月)、ワタミの株主優待は、対象の国内ワタミグループ外食店舗で使えるお食事優待券などになっています。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 8枚(4,000円分) |
300株以上 | 14枚(7,000円分) |
500株以上 | 20枚(10,000円分) |
1,000株以上 | 30枚(15,000円分) |
注)1枚500円分のお食事券として、お一人様1日1回1枚ご利用可能。ランチタイム(11時~16時)、デリバリー・テイクアウトではご利用不可。
この株主優待券、以前は「利用枚数制限なし」で使えたのですが、制度変更され「お一人様1回1枚(500円)まで」となっています。この変更により、優待目当ての株主からは改悪との声があがりました。
最近のワタミの話題と言えば、創業者の渡辺美樹会長が10月1日付で社長に再び就任することが発表されました。
渡辺美樹会長は2013年に政治の世界に進出し参院議員を務め、2019年にワタミの経営に復帰しています。ワタミは渡辺美樹会長の社長就任でどのような結果が出るのか、今後も注目していきたいですね。