不動産、貴金属、コレクションアイテム(美術品、アンティークコイン、高級腕時計)…現物投資とは
資産運用の投資と言えば、一般的には預貯金、株、投資信託などの金融資産を運用する金融投資を連想する方が多いでしょう。しかし、投資にはいろんな種類があり、不動産や貴金属、コレクションアイテムなどの現物資産を運用する現物投資もあります。
金融投資
- 株式
- 債券
- 投資信託…など
現物投資
- 不動産
- 貴金属
- コレクションアイテム…など
現物資産は金融危機などが生じても価値が暴落しにくく、インフレ(インフレーションの略で、モノの値段が全体的に上がり、お金の価値が下がること)に強いと言われています。
例えば金、こちらは現物投資(ゴールドバーなどの金地金)と金融投資(金ETF、金先物取引など)の両方があります。
金は2020年3月のコロナショックで株式市場が混迷する中で注目され、一時は株式市場同様に値を下げたものの、その後は上昇し続け2020年8月には高値を付けました。
この金の上昇は、混迷する株式市場により新たな資産の投資先として注目されたのが一因だと言われています。
富裕層が高価コレクションアイテムを所有するのは一種の現物投資
富裕層の中には美術品、アンティークコイン、高級腕時計などの高価コレクションアイテムを所有している方がいます。
この種のコレクションは趣味の一環とも言えますが、コレクターの中には現物投資の実益が目的でおこなっている方もいます。
例えば高級腕時計、時価相場の上昇や限定品を示すナンバリングが刻印されたモデルになると価値が上がるケースが見受けられます。
最近、この高級腕時計のプレミアム価格が話題となるニュースがありました。
お笑いコンビ「アンガールズ」の田中卓志さんが、以前番組で438万円で買った高級腕時計をインスタグラムに投稿しました。
その腕時計はスイスの高級時計ブランド「パテック フィリップ」の「ノーチラス」シリーズで、現在は1,000万円に迫る価格(800万~1,000万円)だと言われています。
投稿を見たフォロワーからは「買った頃の値段から倍近くに高騰してます。良い時期に購入されましたね」と羨望の声が寄せられました。
アンガ田中「みなおか」で買った超高級腕時計に反響「これは別格」「倍近くに高騰」「かっこいい」
今回の田中さんのように現物が高騰すれば投資としても価値があるのですが、現物投資にはデメリットもあり、損傷や盗難で価値が無くなることや保有し続けるのにコストがかかる、収益化しにくい(流動性が低い)場合もあるなどが挙げられます。
金融投資、現物投資といろんな投資が存在する昨今、それぞれのメリット・デメリットを踏まえ上手く取り入れていくのがいいのかもしれませんね。