トミカでお馴染みのタカラトミー、2021年3月期3Q決算 純利益は16.9%減の54億7,700万円
玩具メーカーのタカラトミー、2021年3月期第3四半期決算が発表され売上高は前年同期比16.3%減の1,105億1,500万円、純利益は16.9%減の54億7,700万円で減収減益となりました。
また2021年3月期(2020年4月1日~2021年3月31日)の通期業績予想に関しては、現時点で純利益は33.4%減の30億円と見込んでいます。
コロナの中での減収減益、理由として下記のことがあげられます。
- 「キデイランド」「トミカ・プラレールショップ」など小売事業、「トミカ博・プラレール博」などイベント事業で回復に遅れが生じる
やはり対面ショップやイベント関連がコロナの影響で、休業や中止になったことが大きく影響し損害をこうむっています。
代わって、巣ごもり需要に対応する商品が人気となるとともにeコマース購買が高まりましたが、コロナの不利益をカバーするには至っていないようです。
なお、発表されたタカラトミーのIR情報の詳細は下記になっています。
2020年3月期第3四半期 | 2021年3月期第3四半期 | 増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 131,977 | 110,515 | -16.3% |
営業利益 | 12,202 | 7,872 | -35.5% |
経常利益 | 11,817 | 7,456 | -36.9% |
純利益 | 6,590 | 5,477 | -16.9% |
タカラトミー、4-12月期(3Q累計)経常は37%減益・通期計画を超過
1年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比36.9%減の74.5億円に落ち込んだが、通期計画の55億円に対する進捗率が135.6%とすでに上回り、さらに4年平均の116.1%も超えた。
コロナショックで3月には667円で年初来安値を更新したタカラトミーの株価、その後株価は多少の上昇を見せていますがコロナ前の水準には戻っていません。
タカラトミーの株価、終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2020年3月13日終値 | 2021年2月9日終値 | 増減率 |
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690円 | 920円 | 33.3% |
タカラトミーの株主優待はオリジナル「トミカ」セット
現時点のタカラトミー株主優待は、一般販売されていないオリジナル「トミカ」セットとなっています。
例えば、2020年の株主優待対象者には50周年記念「トミカ」が送られています。
また、対象者に株主割引制度も実施されています。
100株以上 | オリジナル「トミカ」2台セット |
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1,000株以上 | オリジナル「トミカ」4台セット |
2,000株以上 | オリジナル「トミカ」4台セット + オリジナル「リカちゃん」 |
タカラトミーの看板商品でもある自動車玩具の「トミカ」は、2020年にめでたく誕生50周年を迎え、それにより4月からテレビアニメ「トミカ絆合体 アースグランナー」の放送がスタートしました。
現代の子供はもちろん、パパ・ママ世代も幼少時に親しんだタカラトミーの玩具。コロナの影響もあり、今回の決算は減収減益となりましたが、今後の業績に注目したいですね。