株主優待改悪で株価急落 すかいらーくホールディングス
外食産業でお馴染みのすかいらーくホールディングス、9月10日に株主優待制度の変更が発表され、その内容にSNSでは改悪だと不満の声があがっています。
すかいらーくホールディングスの株主優待は食事代を支払えるご優待カードで、グループレストラン（一部を除く）で使える利便性、また贈られる優待の金額などから人気の株主優待となっていました。
すかいらーくホールディングスの株価ですが、その株主優待改悪の影響なのか、先ほど取引を終えた株価は前日比-163円（-9.68%）終値1,521円と、一割近い下落となりました。
すかいらーく、株主優待削減 年末から食事券減額
すかいらーくホールディングスは10日、株主優待の食事券の金額を減額すると発表した。
すかいらーくホールディングスのサイトでは、今回の株主優待の変更は「新型コロナウィルスの影響により不透明な経営環境が続く中、当社では持続的成長の追求を優先事項ととらえ、収益構造改革の一環として株主優待制度のあり方を慎重に検討した結果」と説明しています。
では変更前と変更後を比較しその変更内容の違いを見ていきましょう。
変更前のご優待カード内容
| 保有株式数 | 贈呈金額 （年間合計） |
贈呈金額 （6月末基準日） |
贈呈金額 （12月末基準日） |
|---|---|---|---|
| 100株以上 | 6,000円分 | 3,000円分 | 3,000円分 |
| 300株以上 | 20,000円分 | 9,000円分 | 11,000円分 |
| 500株以上 | 33,000円分 | 15,000円分 | 18,000円分 |
| 1,000株以上 | 69,000円分 | 33,000円分 | 36,000円分 |
変更後のご優待カード内容
| 保有株式数 | 贈呈金額 （年間合計） |
贈呈金額 （6月末基準日） |
贈呈金額 （12月末基準日） |
|---|---|---|---|
| 100株以上 | 4,000円分 | 2,000円分 | 2,000円分 |
| 300株以上 | 10,000円分 | 5,000円分 | 5,000円分 |
| 500株以上 | 16,000円分 | 8,000円分 | 8,000円分 |
| 1,000株以上 | 34,000円分 | 17,000円分 | 17,000円分 |
変更前、変更後のご優待カード金額減少率
| 変更前贈呈金額 （年間合計） |
変更後贈呈金額 （年間合計） |
減少率 |
|---|---|---|
| 6,000円分 | 4,000円分 | -33.3% |
| 20,000円分 | 10,000円分 | -50% |
| 33,000円分 | 16,000円分 | -51.5% |
| 69,000円分 | 34,000円分 | -50.7% |
ご優待カード金額を変更前、変更後で比較した結果、最大で-51.5%の減少率が見られました。
この結果、株主から優待内容の改悪と不平の声が出るのも一理うなずけますね。
コロナ禍で大きなダメージを受けている外食産業ですが、対策としてすかいらーくグループではお持ち帰りや宅配のサービスをおこなっています。ガスト、バーミヤン、ジョナサンなど人気のレストランを展開するすかいらーくホールディングス、この難局を乗り越えてほしいものです。