金相場、過去最高2,000ドルを突破
金(米ドル/オンス)相場がついに2,000ドルの大台と突破しました。
先日、こちらのブログでも金相場についてお伝えし、その時点では1,770ドル辺りを推移してしましたが、先ほど相場の終値は1オンス2,034.90ドルとなり高い上昇率を見せています。
NY金、初の終値2000ドル台 8日連続で最高値
4日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、世界的に景気回復が遅れるとの懸念などから買われ、終値は前日比34.70ドル高の1オンス=2021.00ドルと、8日連続で史上最高値を更新。終値で初の2000ドル台に乗せた。
金相場上昇の要因は、コロナ禍による経済や景気の停滞で、安全資産として投資家に注目されていることが挙げられます。また、米国債といった安全資産の利回りが最低の水準にとどまっている点も挙げられています。
新型コロナウイルスによる影響で、世界的に経済がダメージを受けていて、不安要素も多々あります。
- コロナ感染対策の経済活動停止による景気後退
- コロナ禍による企業の経営破綻、業績悪化
- ワクチン開発中も、現時点で完成の目途が立たない
- 医療不備が懸念される発展途上国でのコロナ感染者増加
- 米中関係の悪化リスク
また、日本でも7月に入って感染者が増加していて、それは感染第2波と言ってもいいくらいの増加率で、東京都や大阪府、沖縄県では1日の感染者数最多を更新しました。
今後、感染者が更に増え医療現場を逼迫させる事態になると、「緊急事態宣言が再び」そんな不安が頭をよぎります。
そして感染状況によっては、3月に記録したようなコロナショックによる世界の金融市場の大暴落が再び起きることも考えられるでしょう。
警戒感をぬぐえないコロナ禍による世界経済だからこそ、安全資産と言われる金を取り入れた分散投資はいいかもしれませんね。
ちなみにアメリカには分散投資の意義を言い表す格言があり、「Don’t put all your eggs in one basket.(すべての卵を一つのカゴに盛るな)」と言うものです。
株式、債権、投資信託、そして金などをバランスよく投資することを言っています。
不景気には安全資産として注目される金、今後の動向もチェックしていきたいですね。