オリエンタルランド、2021年3月期本決算 純利益は-541.9億円で上場以来初の赤字
東京ディズニーリゾートでお馴染みのオリエンタルランド、2021年3月期本決算が発表され売上高は前年同期比-63.3%の1,705億8,100万円、純利益は541億9,000万円の赤字で減収減益となりました。
以前2020年1Q決算で赤字をお伝えしましたが、今回の赤字は通期決算として1996年の上場以来、初となっています。
また2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)に関しては、現時点で算定が困難なため未開示となっています。
今回の減収減益、理由として下記のことがあげられます。
- コロナによりテーマパーク事業は、臨時休園・入園者数の制限で売上高が前期比で-65.0%
- ディズニーホテルなどのホテル事業も、臨時休館や客室販売数の制限で減収
一部の業界ではコロナ特需(巣ごもり消費など)による増収もありますが、オリエンタルランドの場合はコロナによるマイナスダメージを大きく受けた結果となりました。
入園のチケット価格が値上されてことでチケット収入は増えたものの、コロナのダメージが大きすぎて、大幅な売上増にはつながっていません。
なお、発表されたオリエンタルランドのIR情報の詳細は下記になっています。
2020年3月期 | 2021年3月期 | 増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 464,450 | 170,581 | -63.3% |
営業利益 | 96,862 | -45,989 | ― |
経常利益 | 98,062 | -49,205 | ― |
純利益 | 62,217 | -54,190 | ― |
オリエンタルランド、上場来初の最終赤字541億円 前期
東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランドが28日発表した2021年3月期の連結決算は最終損益が541億円の赤字(前の期は622億円の黒字)となった。
オリエンタルランドの株価、2月に18,640円で年初来高値を更新しています。
オリエンタルランドの株価、終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2020年8月3日終値 | 2021年4月28日終値 | 増減率 |
---|---|---|
12,520円 | 15,490円 | 23.7% |
オリエンタルランドの株主優待は1デーパスポート
現時点(2021年4月)、オリエンタルランドの株主優待は、「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」いずれかのパークで利用可能な1デーパスポートとなっています。
所有株式数 | 9月末 | 3月末 | 合計 |
---|---|---|---|
100株以上 | – | 1枚 | 1枚 |
400株以上 | 1枚 | 1枚 | 2枚 |
800株以上 | 2枚 | 2枚 | 4枚 |
1,200株以上 | 3枚 | 3枚 | 6枚 |
1,600株以上 | 4枚 | 4枚 | 8枚 |
2,000株以上 | 5枚 | 5枚 | 10枚 |
2,400株以上 | 6枚 | 6枚 | 12枚 |
入園制限中や特別営業時間(年越し営業など)は、使用不可。
ニュースを挙げると、今回の決算発表と併せて、12年ぶりの社長交代が発表されています。
また東京ディズニーシーに関しては、2023年度に新エリア「ファンタジースプリングス(Fantasy Springs)」がオープン予定となっています。
この「ファンタジースプリングス」には『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』の3作品をモチーフとなっています。
コロナが落ち着くまで厳しい経営が続きますが、あらゆる世代に人気のディズニー、今後も注目していきたいですね。