楽天、2020年12月期本決算 純利益1,141億9,900万円の赤字
楽天市場、楽天モバイルなどを展開している楽天株式会社、2020年12月期本決算が発表され売上高は前年比15.2%増の1兆4,555億円、純利益は1,141億9,900万円の赤字で減益となりました。
コロナの中での減益、理由として下記のことがあげられます。
- 携帯電話のモバイル事業や物流分野での投資が重しとなった
- モバイル事業において自社基地局設置等の先行投資が継続されていて、通期で2,269億円損失
楽天モバイルに注力しているだけに、モバイル事業の投資が収益に大きな負担となっているようです。
しかし今回の決算発表では、楽天グループに関する嬉しいニュースもありました。
- 楽天モバイル 累計契約申し込み数250万(2021年2月8日時点)
- 楽天国内EC2020年度流通総額4.5兆円(前年同期比19.9%増)
- 楽天カード会員数は2,100万を達成
- 楽天銀行 オンライン銀行で初となる1,000万口座を達成(2021年1月)
- 楽天証券 総合口座数500万(2020年12月)
なお、発表された楽天のIR情報の詳細は下記になっています。
2019年12月期 本決算 |
2020年12月期 本決算 |
増減率 | |
---|---|---|---|
売上収益 | 1,263,932 | 1,455,538 | 15.2% |
営業利益 | 72,745 | -93,849 | - |
経常利益 | -44,558 | -151,016 | - |
純利益 | -31,888 | -114,199 | - |
楽天、前期税引き前は赤字拡大で着地・10-12月期(4Q)税引き前は赤字縮小、今期業績は非開示
20年12月期の連結税引き前損益は1510億円の赤字(前の期は445億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
コロナショックで3月には636円で年初来安値を更新した楽天の株価、その後株価は上昇し10月には1,259円で年初来高値を更新しています。
楽天の株価、終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2020年3月16日終値 | 2021年2月12日終値 | 増減率 |
---|---|---|
672円 | 1,187円 | 76.6% |
楽天の株主優待は楽天キャッシュと楽天トラベルの国内宿泊クーポン
現時点の楽天株主優待は、オンライン上の電子マネーの楽天キャッシュと楽天トラベルの国内宿泊クーポンになっています。
保有株式数 | 保有期間 | 「楽天キャッシュ」 付与額 |
---|---|---|
100株以上 | 5年未満 | 500円 |
5年以上 | 1,000円 | |
1,000株以上 | 5年未満 | 1,000円 |
5年以上 | 1,500円 | |
5,000株以上 | 5年未満 | 1,500円 |
5年以上 | 2,000円 | |
10,000株以上 | 5年未満 | 2,000円 |
5年以上 | 2,500円 |
4月1日から社名を楽天グループ株式会社に変更予定の楽天、今回は事業の先行投資などで減益となりましたが、今後の業績も注目していきたいですね。