キヤノン、2021年12月期本決算 純利益は前年比157.7%増の2,147億円で増益
社名は観音菩薩から由来している言われるキヤノン、2021年12月期の連結業績(2021年1月-2021年12月)が発表され売上高は前年比11.2%増の3兆5,133億円、純利益は157.7%増の2,147億円で増収増益となりました。
また2022年12月期の連結業績予想(2022年1月1日~2022年12月31日)に関しては、現時点で純利益2,450億円(前期は2,147億円)を見込んでいると発表がありました。
今回の増収増益、理由として下記のことがあげられます。
- インクジェットプリンターは在宅ワークの需要で好調が続く
- カメラ市場は、ミラーレスカメラを中心に堅調に推移
- 医療機器は、需要回復により、CT装置や超音波診断装置などが売上を牽引し、国内と北米を中心に増収
コロナ禍で落ち込んだ前年から大幅な増収増益となりました。
なお、発表されたキヤノンのIR情報の詳細は下記になっています。
2020年12月期 | 2021年12月期 | 増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 3,160,243 | 3,513,357 | 11.2% |
営業利益 | 110,547 | 281,918 | 155.0% |
経常利益 | 130,280 | 302,706 | 132.4% |
純利益 | 83,318 | 214,718 | 157.7% |
キヤノン、今期税引き前は19%増益へ
21年12月期の連結税引き前利益は前の期比2.3倍の3027億円に急拡大し、22年12月期も前期比18.9%増の3600億円に伸びる見通しとなった。
キヤノン株価の動き
キヤノンの株価、2021年の年初来安値は1月の1,876円、年初来高値は10月の2,938円となっています。
株価の終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2021年3月5日終値 | 2022年1月27日終値 | 増減率 |
---|---|---|
2,248円 | 2,775.5円 | 23.5% |
今回発表された本決算は増収増益となり、2022年12月期の本決算も前期の14%増の純利益2,450億円(前期は2,147億円)を見込んでいるキヤノン。
電子カルテなどの医療関連の伸長も期待されています。今後の展開も注目していきたいですね。