アパレル大手・三陽商会、2021年2月期3Q決算(3月-11月)は前年同期に続き12億5,500万円の赤字
アパレルメーカーでお馴染みの三陽商会、2021年2月期第3四半期が発表され売上高はの268億9,500万円、純利益は12億5,500万円の赤字となりました。
三陽商会といえば、2015年までイギリスのバーバリー社とライセンス契約としていたことで知られていて、バーバリー社製の商品を販売していました。
また、併せて発表された通期決算予想(2020年3月1日~2021年2月28日)に関しては、純利益は35億円の赤字になるとしています。
コロナの中での赤字、主な理由として下記のことがあげられます。
- 主販路である百貨店の実店舗では、「3密」を回避する消費者心理の継続により来店客数は引き続き前年に比べ減少していて、売上高は減少
EC販路は引き続き堅調な動きが続いるようですが、主要販路の百貨店での販売が振るわないことが大きなダメージとなっています。
2Qの純利益66億円赤字から今回の12億円赤字に縮小していることについては、東京・銀座のビル売却に伴う67億円の特別利益を計上によるものです。
なお、発表された三陽商会のIR情報の詳細は下記になっています。
2020年2月期 第3四半期 |
2021年2月期 第3四半期 |
増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 42,105 | 26,895 | -36.1% |
営業利益 | -2,140 | -6,785 | - |
経常利益 | -2,165 | -6,812 | - |
純利益 | -1,977 | -1,255 | - |
アパレル大手・三陽商会 12億円の赤字 3~11月期
アパレル大手の三陽商会が28日発表した令和2年3~11月期連結決算は、最終損益が12億円の赤字だった。
コロナが本格化する前の2月には1,567円で年初来高値を更新した三陽商会の株価、その後は下落し10月には464円で年初来安値を更新しています。
三陽商会の株価、今年の終値を基準に、年初来安値と昨日(12月28日)を比較すると下記のようになっています。
2020年10月20日終値 | 2020年12月28日終値 | 増減率 |
---|---|---|
479円 | 557円 | 16.3% |
三陽商会の株主優待は株主優待セール
現時点の三陽商会といえば、紳士服、婦人服、雑貨類等が出品される年2回(春、秋)の優待セールなのですが、今年の春はコロナの影響で開催中止となりました。
今回の3Q決算では赤字、そして通期も赤字を見込みコロナによる苦境に立たされている三陽商会、今後はどのような巻き返しをはかるのか注目していきたいですね。
日経平均株価は「バブル景気」後の最高値更新
そして本日の日経平均株価、現時点で462円以上値を上げ一時27,318円、「バブル景気」後からおよそ30年ぶりの最高値更新となっています。
日経平均2万7000円台回復、米法案成立でリスク選好-上げ幅400円超
29日の東京株式相場は大幅高。日経平均株価は取引時間中で1991年4月18日以来となる2万7000円台を回復した。
2021年もこの勢いを続けるのか、今後も株式市場を注目していきたいですね。