私が最近体験した詐欺
「オレオレ詐欺」「架空請求詐欺」などの振り込め詐欺による被害は日々ニュースで報道されていて、近年その手口は複雑化しています。
振り込め詐欺以外にも詐欺にはいろんな種類があり、今回は注意喚起を込めて実際私が最近体験した詐欺をお話しします。
宅配便業者を装った再配達のお知らせメッセージ
これは私が平日に在宅ワークで自宅にいたときのことです。
携帯電話のショートメッセージ(電話番号を宛先にメッセージを送るサービス)に、「再配達の荷物があります。下記URLより確認ください。」とメッセージが届きました。
自宅にいたにも関わらず、インターフォンが鳴ることなくこのようなメッセージが届いたので、一発で怪しいメッセージだと気づきました。(勿論、詐欺メッセージなので、正規業者による不在表は投函されていません)
ショートメッセージによる通知なので、送信相手の電話番号がわかり、その番号を試しにインターネットで調べてみました。
するとその番号は詐欺番号として被害報告がされている番号であることがわかりました。
元々、怪しいメッセージであることは気づいていたので、メッセージのURLは確認することなく即削除しました。
《メールの例》
お客様宛にお荷物のお届けにあがりましたが不在のため持ち帰りました。
配送物は下記よりご確認ください。
http://ysys.XXX/ ← (不審なリンク先)
この「宅配便業者を装った再配達のお知らせメッセージ」は、インターネット上でも注意喚起されていて、メッセージのURLを誤って確認してしまったことによる実被害も出ているそうです。
実際にURLを確認してしまうと…
- 携帯電話の個人情報を抜き取られる
- 危険なアプリをインストールさせられる
- コンピューターウィルスに感染させられる
…などの報告があります。
危険なURLなので、確認せずに削除することが賢明です。
「電気料金が安くなります。検針票を確認させてください」
これは業者から突然の訪問による体験です。
「電力会社の者ですが、お使いの電気サービスについて確認させてください」と、業者風の人物による突然の訪問がありました。
必須の確認事項かと思い、玄関先で相手の話を聞いていると、「今の電気料金よりもお安くなるお得なサービスがあるのですが、お客様の契約内容に適用できるのか確認したいので、電力会社からの検針票を見せてください」という内容でした。
どうも契約している電力会社の事業者ではなく、話も矢継ぎ早に急き立てるような口調だったので、怪しくなりその場で「検針票は手元にない」と言って断りました。(「こちらはお時間ありますから、一度ゆっくりお探しいただけますか?」と畳みかけられそうになりましたが…)
この件も後々インターネットで調べたところ、トラブルが発生し被害が出ている事例だと報告されていました。
その被害内容とは…
- 勝手に知らない事業者と契約を結ばれていた
電力の小売全面自由化が行われたことにより、一部で勝手に知らない事業者と契約を結ばれるといった悪質な勧誘や訪問販売が増えているようです。
国民生活センター・消費生活センターには消費者からのこの種の相談が多く寄せられているそうです。
検針票には契約番号や個人情報などの大事な情報が記載されています。検針票は他人には見せず、慎重に取り扱うのが賢明です。
このような悪質な勧誘や訪問販売は、相手側が一方的・矢継ぎ早に情報を与え、当人が理解しかねている、曖昧、不確かな状態であることを承知の上で同意させようとします。
その場でOKと即決せずに、はっきり断るのが一番ですが、相手がしつこい場合は、「直ぐには決めかねる、検討しないと判断できない、家族に相談しないと決められない」など、適当に相手に伝え立ち去らせましょう。
しつこく訪問された場合は、インターフォン越しに「興味ありません。いりません。お断りします。」とハッキリ伝えるのがいいでしょう。
詐欺師はあなたをだまし・不幸にすることにより、自分を幸せにしようとする人物です。そういう人物とは一切関わってはいけません。
複雑化、巧妙化される詐欺、くれぐれもお気をつけください。