くら寿司、2023年10月期1Q決算 純利益は-6.24億円の赤字
回転寿司チェーンストアでお馴染みのくら寿司、2023年10月期第1四半期の連結業績(2022年11月1日~2023年1月31日)が発表されました。売上高は前年同期比10.4%増の5,129億円、純利益は-6.24億円の赤字で増収減益となりました。
また2023年10月期の連結業績予想(2022年11月1日~2023年10月31日)に関しては、純利益11億円(前期は7.44億円)を見込んでいるとの発表がありました。
今回の減益、理由として下記のことがあげられます。
- 物価高の影響もあり客足が低調だった
- 原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇が利益を圧迫
売上高の増収理由は、米国や台湾の子会社事業が堅調だったことを挙げています。
くら寿司といえば、店での迷惑行為を映した動画がSNS(交流サイト)で相次ぎ投稿されたことが問題となりました。
この問題の影響に関し、広報担当者は「問題が取りざたされたのは1月末のことで今回は影響していない」としています。
なお、発表されたくら寿司のIR情報の詳細は下記になっています。
2022年10月期 第1四半期 |
2023年10月期 第1四半期 |
増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 46,452 | 51,292 | 10.4% |
営業利益 | 687 | -671 | ― |
経常利益 | 2,656 | -742 | ― |
純利益 | 1,708 | -624 | ― |
くら寿司、11-1月期(1Q)経常は赤字転落で着地
23年10月期第1四半期(22年11月-23年1月)の連結経常損益は7.4億円の赤字(前年同期は26.5億円の黒字)に転落した。
くら寿司株価の動き
くら寿司の株価、2022年9月にお伝えした時は3,100円台でした。現時点の年初来安値は2022年9月の2,800円、年初来高値は2022年1月の3,910円となっています。
株価の終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2022年9月7日終値 | 2023年3月10日終値 | 増減率 |
---|---|---|
2,824円 | 3,415円 | 20.9% |
くら寿司の株主優待は優待割引券(電子チケット)
現時点(2023年3月)のくら寿司株主優待は、対象店舗で使える優待割引券(電子チケット)となっています。
所有株式数 | 電子チケットの場合 | 紙の割引券の場合 |
---|---|---|
100株以上 | 5,000円分 | 2,500円分 |
200株以上 | 7,500円分 | 5,000円分 |
400株以上 | 12,500円分 | 10,000円分 |
1,000株以上 | 22,500円分 | 20,000円分 |
くら寿司では一部店舗での迷惑動画が話題となりましたが、その容疑者が威力業務妨害容疑で逮捕されるという動きがありました。
「くら寿司」でしょうゆ差しの注ぎ口を口に含む動画投稿、男女3人を逮捕
回転ずしチェーン店でしょうゆ差しを口に入れるなどした動画をSNS上に投稿したとして、愛知県警は8日、いずれも住所不定の男(21)や少女(15)ら3人を威力業務妨害容疑で逮捕したと発表した。
2023年10月期1Q決算は増収減益となったくら寿司 、2023年10月期本決算の純利益は11億円(前期比増減率:47.8%増)を見込んでいます。今後の展開も注目していきたいですね。