東京製鐵、2022年3月期本決算 純利益は442.2%増の319.37億円で増収増益
日本の鉄鋼メーカーでお馴染みの東京製鐵(とうきょうせいてつ)、2022年3月期の業績(2021年4月~2022年3月)が発表され売上高は前期比91.5%増の2,708億円、純利益は442.2%増の319.37億円で増収増益となりました。
また2023年3月期の業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)に関しては、純利益240億円(前期は319.37億円)を見込んでいるとの発表がありました。
今回の増収増益、理由として下記のことがあげられます。
- 製品出荷数量が前期比で27%増加したことに加え、製品出荷単価は下半期には13年ぶりに10万円を超えるなど、前期比で3万3千円弱上昇
- 一方、主原料である鉄スクラップ単価の上昇は、2万3千円強に止まったことで、利幅が拡大し、前期を大きく上回る利益を計上
鉄鋼業界は、各国の景気刺激策などで、鋼材需要が世界的に回復し、供給が抑えられたことで、鋼材市況は、総じて歴史的な高値水準で推移したようです。
なお、発表された東京製鐵のIR情報の詳細は下記になっています。
2021年3月期 | 2022年3月期 | 増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 141,448 | 270,883 | 91.5% |
営業利益 | 3,995 | 31,773 | 695.3% |
経常利益 | 4,994 | 33,426 | 569.3% |
純利益 | 5,889 | 31,937 | 442.2% |
東京製鉄、今期経常は7%減益、5円増配へ
22年3月期の経常利益(非連結)は前の期比6.7倍の334億円に拡大したが、23年3月期は前期比7.3%減の310億円に減る見通しとなった。
東京製鐵株価の動き
東京製鐵の株価、2021年1月にお伝えした時は1,290円台でした。現時点の年初来安値は3月の1,018円、年初来高値は1月の1,523円となっています。
株価の終値を基準とし、過去一年間の最安値と最新の終値を比較すると下記のようになっています。
2021年4月21日終値 | 2022年4月22日終値 | 増減率 |
---|---|---|
901円 | 1,197円 | 32.9% |
2022年3月期本決算は増収増益となった東京製鐵、2023年3月期の純利益は240億円(前期比増減率:-24.9%)を見込んでいます。今後の展開も注目していきたいですね。