資生堂、1-9月期3Q決算は減収減益、純利益は136.68億円の赤字
化粧品大手の資生堂、本日2020年12月期第3四半期決算が発表され、売上高が前年同期比22.8%減の6,536億円、純利益は136.68億円の赤字で減収減益と発表されました。
そして、併せて発表された2020年12月期通期連結業績予想は、従来予想より下方修正をおこないました。
今回の決算、減収減益の理由として下記のことがあげられます。
- コロナによる日本市場での消費マインドの冷え込み
- 入国制限、国際航空便減便の継続等により、インバウンド(訪日外国人旅行)需要も大きく影響を受けている
- 欧米ではコロナ拡大傾向とそれに伴う移動規制等に厳しさが増している 例)一部店舗・施設の閉鎖など
なお、発表された資生堂のIR情報の詳細は下記になっています。
2019年12月期 第3四半期 |
2020年12月期 第3四半期 |
増減率 | |
---|---|---|---|
売上高 | 846,625 | 653,675 | -22.8% |
営業利益 | 103,324 | 8,906 | -91.4% |
経常利益 | 100,718 | 5,568 | -94.5% |
純利益 | 72,458 | -13,668 | - |
出典:決算短信・決算説明資料 | IRライブラリ | 投資家情報 | 資生堂 企業情報
資生堂、今期営業を一転赤字に下方修正
資生堂 <4911> が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結営業利益は前年同期比91.4%減の89億円に大きく落ち込んだ。併せて、通期の同損益を従来予想のトントン→100億円の赤字(前期は1138億円の黒字)に下方修正した。
コロナで3月には一時5,243円の年初来安値を見せた資生堂の株価、最近は上昇傾向にあり、最新終値は7,375円、前日比+334円(+4.74%)となっています。
資生堂の株価、今年の終値を基準に、年初来安値と最新株価を比較すると下記のようになっています。
2020年3月17日終値 | 2020年11月10日終値 | 増減率 |
---|---|---|
5,387円 | 7,375円 | 36.9% |
資生堂、株主優待は資生堂グループの選りすぐり商品
現時点の資生堂株主優待は、資生堂グループの選りすぐり商品からの選択制株主優待となっています。
100株以上 | 自社商品選択制① |
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1,000株以上 | 自社商品選択制② |
資生堂グループの選りすぐり商品から、①と②でそれぞれ異なった選択肢が用意され、その中から選ぶ選択制の優待制度。
- 注)前年と当年の12月末のいずれかの時点のご所有株式数が100株以上1,000株未満で、もう一方の時点で1,000株以上であった場合は①の優待が対象。
また、いずれかの時点で100株未満であった場合は優待の対象とはならない。
化粧品国内シェア第1位の資生堂ですが、今回発表の決算は減収減益、そして通期予想も下方修正となり芳しくない状況が続きますが、コロナを乗り越え業績が好転することを見守っていきたいですね。